多重債務者の思考

多重債務者である人が何を考えているのか、ということを
今回の任意整理で改めて知ることができたように思います。

多重債務者というのは、毎日毎日借金の返済に追われています。
自転車操業の日常なので、お金が掛かること全てに歪みが出ていて、
それは借金返済だけではなくて食費も水道光熱費もガソリン代も
電話代もそれから税金も、全部の支払いが滞っています。

そういう毎日なので、目の前にやってくる色々な請求をとりあえず
片付けていくことが精一杯になっています。
最初は、そうしたところで根本的な借金問題を片付けないことには
全部が解決されないことはわかっていたのだろうと思います。
でも、多重債務の生活も長くなると、目の前のことしか見れなく
なってしまうのです。

消費者金融からの取り立て続きで精神的にも病んでいますから、
時間を掛けて正常な判断力がなくなっていくものなのです。

だから、根幹的な問題である消費者金融からの借金を整理して
解決していこうということが、「日常生活を乱す余計なこと」と
して見えてしまうことさえあるのです。

私の親はそうでした。

通常の人から考えると信じられないかもしれませんが、人間なんて
もろいもので、まともな人間でも家族に隠れての借金地獄の毎日が
続くといずれは思考回路も精神状態も破綻するものなのです。

そのことを、私は今回の体験で身をもって知りました。